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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第32章 私立リアリン学園!12時間目~アルバート~




「………」


そんな人あたりいい笑顔向けられても………いや、これって、逆に不信感が募るよね?



―――絶対に、おかしいぃぃ!!



生徒って歳じゃないし、こんな先生いない。しかも、とし子先生って、誰!?

………危ない。この人、絶対、危ない人。

通報した方が、いいよね?

そっと、ポケットの中に手を入れて、スマホを掴む。

目の前の彼は、ラフな感じに着物を着崩していて、サラリと黒髪をなびかせ、屈託のないほわりとした笑顔のまま、私を見ている。



「あの、あなた、誰ですか?」


ゴクリと唾を飲み込んで、声を振り絞って尋ねる。



「ひどいな、俺のこと忘れちゃったの?」


「………はあっ!?わ、忘れるもなにも………初対面ですよね?」


こんな知り合い、いないっ!!

予想外な突拍子もない返事に、目まいがしそうになる。



「初対面?面白いこと言うんだね。何度か授業を受けてるよねえ」


「え?授業?」


―――この人、何言ってるんだろう?



「そうか、とし子先生は、俺のことを覚えていないのか。残念だな」


「残念って………?それに、とし子先生って………あの、失礼ですけど、本当にどちら様で?」


「ん?3年2組の太宰治だよ?」


「………?」



3年2組の、太宰治?

え、それって………。



「あなた、生徒なのっ!?」


「生徒だよ?」


驚き過ぎて、これ以上ないくらい目を見開き、彼を凝視する。







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