第30章 私立リアリン学園!~イケヴァン・アーサー~ 情熱編
「はっ………ぁ」
苦しげな私を気遣って与えられた隙間から、ようやく息をする。高まっていく快感に、また息があがっていく。
「マインのナカ、締めつけ、すご………んっ、俺、も、ダメかも」
「ぁん、私っ、も」
「余裕、奪われまくり………」
ピストンは限界なほど速められ、最高潮に達していた。
ぁん、すごい。
なんて気持ちイイんだろう。
好きな人と心も身体も結ばれるって、こんなにイイものなんだ―――。
もっと、繋がりたい。
隙間なく、ぴったりと。
そんな私の想いに応えるかのように唇を重ねてくれるアーサー。
「マイン、好きだよ。俺の全部を受けとめて」
「うん………ぁっ、あんっ」
律動の果てに、衝撃的なエクスタシーが訪れた。
それと同時に、ドクドクと熱い愛欲が注がれ、私のナカを満たしていく―――。
無意識のまま口をパクパクと動かしていると、引き寄せられたかのように、また、唇が触れる。
優しく滑るように下唇をなぞりながら、、アーサーが呟く。
「すごい、イイ………もう、抜けない」
ジワジワと締めつけを増す手首の痛みを気にしながら、心の中でアーサーをしっかりと抱きしめた。