第30章 私立リアリン学園!~イケヴァン・アーサー~ 情熱編
「まだ挿れてないのに、またイっちゃったみたいだね。困ったコだなあ」
グチュンッと音を響かせて、蕾を押しつぶす。
「ゃ、ダメッ、今っ、触らないでぇっ」
「そう言われると触りたくなっちゃうんだよねえ」
「は………ぁ、ん♥」
ハッ、ア、ハァッ、ハァ………ッ。
荒い息をつき、乱れた呼吸を繰り返す。
絶妙に動き回る指先に翻弄される。イイトコロを執拗に擦られ、押されて離れて………とうとう、チュプンと蜜壷に埋められる。そうすると、すぐさま柔らかい肉壁を刺激し始める。
あん、も、ダメ。ふぁ………なんか、意識が朦朧とする―――。
「あれ?うわ。もしかして、またイっちゃったの?そんなに感度イイと興奮しちゃうな。もっとヨクしてあげる………今度こそイイモノ、挿れてあげるよ」
『イイモノ』?
アーサーのその言葉に、ハッと我に返る。
「待って、それだけは、ダメ!アーサー、お願い、やめてっ」
条件反射のように、抵抗の言葉が口をついた。
でも―――これが本心なのか、自分でもわからない。
………私は、どうしてほしいのだろう。
気持ちよくなりたい。気持ちよくしてほしい。けれど、こんんな簡単に一線を越えるわけにはいかない。
どう見ても、無理矢理な状況。アーサーにとっては、これがお仕置きなわけで。好き合ってスルのとは、違う。こんな関係は嫌。どう考えても、間違ってる。