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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




痛い―――っ!



「コレ、持ってかれちゃ困るんだよね」


指の力を失って、弱々しく左手が開かれていく。

そうして―――私の手の中から、デバイスが取り出される。



「置いてってくれたら、信用しようと思ってたのに。残念だな」


アーサーは、ググッとデバイスの中心に力を込めると、パキンッと音を立てて潰してみせた。

それから、床に無造作に放り投げた。



カシャン―――ッ。



背筋にゾクリと冷たいものを感じる。



「さあて。悪いコには、お仕置きしないとね」



アーサーは、片手でネクタイを解いていく。



「何を………っ」


シュルリと風を切ったかと思うと、両手首をまとめられ、後ろ手に縛られる。



「何するの、やめて!」


抵抗しても無駄だった。アーサーの力には、かなわない。

あっという間の出来事だった。

………ん、けど。緩く縛られている?これなら解けそう―――そう判断して、手首を交互に動かす。


「え、なんで?痛………っ!?」


なぜか、ネクタイがキリキリと手首に食い込んでくる。


「無駄な抵抗しない方がいいよ?それ、動かせば動かすほど絞まるように結んだからさ」


「解いてよっ」


「俺に絶対服従するように調教し終わったらね」


「冗談でしょ!?」


「冗談なんかじゃない。今、このことを他に話されたら俺達が困ることになる」







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