• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




そうだ。

最初に会った時から、それは思ってた。

だって、セバスチャンって、どっからどう見ても生粋な日本人。端正な顔立ちをしている、いわゆる醤油顔。

だから、自己紹介された時、その顔でセバスチャンかよ!?ってツッコミたくて仕方なかったんだよね。



「じゃあ、セバスチャンの本名って何?」


「それは………秘密ということにしておきましょう」


「は?なんで?」


「そんなの、面白いからに決まってんじゃんー」


アーサーが屈託なく笑う。



「………」



どうしてこうも、次から次へと、からかわれるんだろう?

ムーッとした顔をして、おもいっきり顔を逸らす。



「意地悪言う人は嫌いっ!」


「あらら、俺、嫌われちゃった?」





「賑やかだね」


振り返ると、いつのまにか伯爵が戸口に立っていて、私達のやり取りを微笑ましげに見つめている。



「では、私はこれで」


ワゴンを押して、去って行くセバスチャン。



「さ、食べよー、もうペコペコ~~」


アーサーが両手をグルグルと振り回しながら席に着く。

このあいだと同じように、私もアーサーと向かい合って座る。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp