第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~
「メール以外は、何も………あっ」
「何、何?なんか見つけたの?」
新たな発見に期待して、身を乗りだす。
「ソフトが入っていますね」
「ソフト?」
今度こそ、確固たる証拠がでてくるかも!?
けれど。
『タイピングソフト 脱ぎ脱ぎ大作戦♥』
タイトルが大きく画面に出たかと思うと、次にアニメの巨乳美女が現れた。
『上手にタイピングできたら、一枚ずつ脱いでア・ゲ・ル♪』
巨乳美女、ググッと全面にやってきて、胸の谷間がアップになる。
………胸デカッ。
音声は出していないけれど、お色気タップリの艶声だろうなと想像がつく。
「何これ?」
「ですから、タイピングの練習用ソフトですね。入っているデータは、もうこれだけです」
「は?これだけ?もっと、ちゃんと見てよ!」
「ちゃんと見てって………彼女の服を脱がせた方がいいですか?なかなか、そそられますよ」
セバスチャンが、真顔でそんな冗談を言う。
「そんなの、見たくないわよ!」
「興味ありませんか」
「あたりまえでしょ!私は男の裸の方が好き!!」
つい、そう叫んでしまった。
そんなところに―――。