第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~
「うっわ、マイン先生、大胆発言~」
全然違う方から声がして、慌てて振り向くと、視聴覚室の入口に、ユーリ、アラン、レオの三人が立っていた。
今の、聞かれた!?
「男の裸が好き、ねえ。ふーん。その要望に、応えてやってもいいけど?」
「マイン先生が、どうしてもって言うなら、見せてあげてもいいよ?」
アランとレオが、イタズラっぽく笑いながら、揃ってネクタイに指を引っかける。
―――っ!!!
わわっ、ユーリなんて、ベルトに手をかけているし―――!
「ちょっと、ちょっと、ちょっとぉっ!。やめてっ、脱がないでぇ~~~!!!」
私は、顔を覆って、おもいっきり大声で叫んでいた―――。
「マイン先生って、なんでも真に受けちゃうよね」
「ほんと、からかい甲斐あるよな」
「こういうトコがカワイイんだけどね」
アワアワしている私を前に、ニヤニヤと面白そうに笑いながら口々に言う彼ら。
もう!からかうにも、ほどがある!
「あんた達、何しに来たのよ!」
「何って、次の時間ココで授業だよね?」
そうだ、確かに。次の時間は、ここ、視聴覚室で1年1組の授業。
「えー、もうそんな時間?チャイム鳴ってないでしょ?私が気づかなかっただけ?」
チャイムに気づかないくらい集中してた?いや、いくらなんでもチャイムは聞き逃さない。