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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第4章 ピアノレッスン~シド~




「………皆、マイン様の味方だよ。勿論、俺も。忘れないで」

ユーリが、部屋を去り際に、そう告げる。



―――ありがとう。



そう、答えようとして。

唇を噛みしめる。

今、口を開いたら、大声で泣いてしまいそうだった。

両手で口を押さえて………。

私は、声を殺して泣いた。



皆に迷惑をかけているって、わかってる。

心配かけてる事も、勿論わかってる。

朝から休む間もなく続く公務を、無理に笑顔を作ってこなす毎日。

そんな私を、皆が支えてくれているのに………。



今までどんなふうに笑ってたんだろう、どんなふうに毎日を過ごしていたんだろう………そんな事を考えてしまうほど、自分を取り戻せない。

部屋に戻って1人になると、こうして泣く。

このまま、ずっと1人でいられたらいいのに。

明日、また、皆の前で作り笑いで過ごすのが耐えられない。



そして、今日もまた、涙の夜を過ごす………。







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