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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




「あ、マイン、やっと来た。待ちくたびれたよー」


待ってましたとばかりに、満面の笑みを見せるアーサーに、思わず嬉しくなってしまう。

けど。

応接室に一歩足を踏み入れた瞬間、驚きで目を丸くする。

テーブルには、食堂でいつも目にする大きなお膳が置かれてあって、セバスチャンが料理の盛られたお皿を並べているところだった。


「ここで食べるってこと?なんで食堂に行かないの?」


「なんか、人多そうで、ゆっくり食べられない感じだったから、持ってきちゃった」


茶目っ気溢れる笑顔で首をすくめるアーサーに呆気に取られる。



「持って来ちゃったって………セバスチャン、わざわざごめんね」


「私は仕事ですから、お気になさらず」


そうは言っても。ジル教頭じゃないけど、ここまでするのって、ちょっと勝手過ぎる気がするよね?





三人分のお膳が用意できると、セバスチャンはワゴンを押して応接室を出て行った。



「伯爵~、準備できたよ。食べよ」


アーサーが学園長室のドアを開けて声をかける。



三人分なのは、伯爵の分か。ってことは、アーサー、伯爵、私の三人で食べるってことなんだよね。

………なんで、こんなことになったんだろう。



少し緊張気味に、伯爵を挟んでアーサーと向かい合わせに座る。







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