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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第29章 私立リアリン学園!11時間目~イケヴァン・アーサー~




―――バンッ!!!



ハァ、ハァ………。



荒い息とともに、職員室の戸を強く開ける。

と、中にいた全員の視線が一斉に私へと向けられる。



「あのっ!」


勢いよくそこまで言って、息を切らす。


ハア、ハァ―――ッ。



肩で息をして、次の言葉を繋げようとすると。



「待ってましたー。で?これで、全員揃ったねー?」



職員室の奥から、軽やかな声が聞こえた。



嘘、この声って………。

どこかで聞いたことがある―――。



大勢の先生方の隙間から、その声の方に視線を向ける。



「え、あれ………マイン?」


やっぱり。

私と同じように………というか、それ以上に驚いた顔をしているアーサーが、そこにいた。



「アーサー………どうして」


声にならない声で、小さく呟く。


そうして、気づく。

アーサーの横に立っている、これまた見知った人―――伯爵と目が合う。

伯爵も一瞬驚いた表情を見せたけれど、すぐにニコッと笑みを浮かべた。

私は、反射的にペコリと頭を下げる。



―――そうだ、それどころじゃない。一大事!



もう一度、声をあげようとするけれど、それはアーサーの言葉にかき消されてしまった。







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