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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




「君を連れて帰ってもいい?」


縮んだ距離に。

耳元でそう、囁かれて―――。



「え………っ!」


ルイってば、何言ってるの?

それって………お持ち帰りってこと!?

キャーッ!!!

どうしよ!

そんな、唐突過ぎだよっ。

こんな展開って!!



………ていうか、マズイよね、マズイでしょ?

ここ、学校だし!宿舎だし!

教師と生徒だし!!



いや、もう、頭ん中、グルングルンッ!!!



「冗談」


ルイが、苦しそうな表情で呟く。



「へ?冗談………?」


ふっと、強ばっていた全身が緩む。



ちょっとぉ、冗談が過ぎるよ。

やりきれない思いで、ルイを見つめ返す。



と、不意に吐息が触れたかと思うと、頬に微かな感触―――。



………!?



一瞬の出来事だった。



今のって………ルイの唇?

―――キスされたの?



そう気づいたら………一気に熱が、全身に広がっていく。



「やっぱり冗談なんかじゃない。けど………帰さなきゃね」


ルイは、助手席に積まれた花束の一つを手にし、私に差し出す。



「もらい物で悪いけど。受け取って」


「綺麗………ありがとう」


花束越しに見るルイは、やっぱり王子様のようで。

目覚めたばかりの、まどろみの中のような感覚のまま、ゆっくりと歩き出す。

そして、そっと、頬に手をあてる―――。







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