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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




「お帰りになるのでしたら、私の車でお送りしますよ。これだけの花束を運ぶのは大変でしょう」


「いや、車は手配してある」


ルイが、間髪を容れず断る。



「実は、この後、寄る所がございまして、お二人にもご同行していただきたいのですが」


「寄る所?」


私は、ジル教頭の言葉に反応して、聞き返す。

と、いつのまにか隣りにルイがいて、背中を軽くツンと突つかれた。



「ジル、悪いけど今日は疲れているから、まっすぐ帰る。マイン先生は、俺が送っていく」


「そうですか。では、私は、これで」


ジル教頭は、断られたことを気にするでもなく、微笑んで、その場を去って行った。



「バレてるね」


ジル教頭の姿が完全に見えなくなると、ルイが呟く。



「何が?」


「シドのこと」


「どうして、そう思うの?」


私は、驚いて聞き返す。



「この後、寄る所って行ったら、一つしかない」


「えっ、シドの隠れ家ってこと?なんで、私達に一緒に行こうって言ったんだろう?」


「ここは人の出入りがあって話しづらいから、車の中か隠れ家でゆっくり話したかったんだと思う」


「ジル教頭には、知らせてないってクロードは、言ってたけど」


「クロードに会ったの?」


「うん、ロベール先生と一緒に来た。あと、アランも」


「………そっちもバレてたんだね。隠すのは、難しいね」


ルイが苦笑する。







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