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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




~楽屋~





電話番号の書かれたチケットをバッグにしまうと、フウッと息をついて、歩き出す。

楽屋のある裏口へと回り、係の人に告げると、すぐにルイの楽屋に案内してくれた。

大きく開け放たれたドアの向こうに、荷物を片付けているルイの姿が見えた。



「ルイ、お疲れ様。とてもいい演奏だったよ」


「マイン先生。ありがとう」


私に気づいて振り返ったルイは、すっごく無表情。疲れてるのかな。


「すごい花束だね」


なんとか会話を続けようと、部屋を見渡す。

テーブルや椅子の上にも溢れるほどの花束が置かれていて、部屋中に甘い香りを漂わせている。



「………」


なんともいえない奇妙な沈黙が続く。

なんか………気まずいなあ。



「マイン先生は………」


ルイの言葉が、不自然に途切れる。



「ん?」


「いや、いい」


「………?」



ハァと、小さくため息をつくルイ。

それから、一瞬キュッと唇を引き結び、意を決したかのように話し出す。



「シドとは、どうして一緒にいたの?」


そう問われて。

てっきり、音楽会の話をするものと思っていたから、何を聞いているのか、すぐには理解できなかった。



「シドとどうして一緒にいたかって?シドが怪我をしたから、隠れ家に………」


「怪我する前」


私の言葉を、強い口調で遮るルイ。



「えっと、怪我する前?二人で街で買い物してたよ」


「約束してたの?」


「うん」


「それは………つまり、シドとつきあってるってこと?」







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