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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




「せっかく誘ってもらったのに、本当にごめんなさい」


「そっかー、残念」


「もっと君とゆっくり話したかったけれど仕方ないね」


伯爵も残念そうな顔をする。



「じゃー、またね」


けっこうあっさりと、アーサーは片手を上げて背を向けた。

伯爵に軽く頭を下げると、去って行く二人を、なんとはなしに見送る。



………。

連絡先を教えようと思い立って、引き返して来るんじゃないか、なんて。

かすかな期待を胸にしている自分がいる。

けれど、そんな様子は、微塵もなくて………。

『じゃ、またね』なんて。

またって、いつだろう。

もう二度と会うことなんてないに等しいのに。

きっとアーサーは、誰に対してもそう言うんだろうね。

会ったばかりの、ただ単に隣りの席になっただけのコを、気軽に食事に誘ったり。

そういうのが、あたりまえの人なんだ―――。



ズキン。



なんだろう、この感覚。

胸が締めつけるられるような息苦しさ。

出会って、少し言葉を交わして、ほんの数時間並んで座っていただけなのに。

どうして、こんなにも切なく感じるんだろう………。







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