• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第28章 私立リアリン学園!10時間目~ルイ&イケヴァン・アーサー~




「どうかしたかい、アーサー」


「伯爵」



アーサーと呼ばれた目の前の彼が、後ろを振り返る。



………今、なんて言った?

自分の耳を疑いそうだった。

伯爵?伯爵って、言ったよね?

何、そのものすごく高貴な呼び名!



落ち着いた物腰柔らかな雰囲気の伯爵が、ゆっくりと近づいてくる。



「んー、単なる俺の勘違い。解決済みだから問題ナシ」


そう言って、アーサーは、また私の方に向き直る。



「俺はアーサー、アーサー・コナン・ドイル。こちらは、サンジェルマン伯爵」


私は、慌てて立ち上がる。



「虹野マインです」


ペコリと頭を下げる。


「可愛らしいお嬢さんだね」


優雅な笑みを浮かべる伯爵。



「おっと、マインのコト、口説いてイイのは、俺だけだから」


途端にアーサーが、私の肩を抱く。



「えっ、あのっ!!!」


驚いて、つい大声をあげてしまった。

その声に、周りの人が何事かとこちらに視線を向ける。



「アーサー」


たしなめるように低い声でアーサーを睨む伯爵。



「あー、ゴメン、ゴメン。ちょっと度が過ぎた」


アーサーは、大げさに両手を広げて、周囲に愛想よく手を振って見せる。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp