第4章 ピアノレッスン~シド~
ギュッと目をも閉じ、歯を食いしばる。
シドは、ゆっくりとキスを繰り返す。
それは、驚くほど、優しくて………。
「………ぁ、ん………」
「いい声出んじゃねえか………たまんねえな」
そう言うと、腕を壁に沿って持ち上げ………片手で、私の両手首をまとめる。
「………っ、ちょっと………」
シドの空いた右手は、ドレスの裾をたくしあげて、太腿を撫で………。
その瞬間、シドの指は、もう、核心にたどり着き―――。
「やめっ、シド、嫌っ!………やぁ、お願いっ、やめてっ!!」
下着の上から、ソコをまさぐられる。
「………嫌って言ってるわりには、こんな、濡らしてんじぇねえか」
シドに触れられている中心から熱がほとばしり、全身が熱くなっていくのを感じる―――。
ふっと、シドの指が離れ、ほっとしたのもつかの間、指が下着を引っ掛け、そのまま下げられる。
「やめてっ、やめてよっ!シド!!!」
暴れる脚を押さえつけられ、片脚を持ち上げると、下着をするりと脱がされ………。
「………だめ、う、やぁ………っ」
カチャリ。
シドが、ベルトに手をかけ―――。
「今は、俺だけ感じてろ」
嫌。
こんなの、嫌。
私の意志じゃない。
………私は、シドのオモチャじゃない―――。