第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~
怪しいお店に陳列されている、生々しいイヤラシイ物ってイメージしかなかったから、これには驚きだ。
この可愛らしさには、女の子なら誰でもときめいてしまうだろう。
長い方が挿入部。こっちがラビット部、ねえ………。
私は、手前の小さいラビット部と呼ばれる部位に指を這わせる。
シルクのようにすべすべなシリコン製だ。
「ソコは、クリ刺激するトコだ」
「………っ、ク、クリってっっ」
「ナカとソト、同時に感じられるスグレモンだよな」
ナカとソトって………!!
もう、もう、頭の中が爆発しちゃいそうだよ!!!
「これ、最新仕様でよ、アプリダウンロードすりゃスマホで連動操作できんだぜ。バイブパターン表示したり、音楽に合わせて動く機能もあって………」
ちょっと、ちょっとぉ。
テンパってる私にお構いなく話し続けるシド。
パタンッ。
勢いつけて蓋を閉じ、グイッとシドに押し返す。
「返す!私には、必要ないからっ!」
ハァ………ッ。
肩で息をする。
「必要だろ?男いなくて欲求不満なんだろ?」
よ、欲求不満って………。
たまらず、視線を逸らす。
と、本棚のヘリに置かれている薬が目に入る。
そうだ、シドが起きたら飲ませるようにロベール先生に言われていた。
「うるさいっ!もうこの話はおしまい!薬飲んで!今お水持ってくるからっ」
私は、クルリと向きを変えてキッチンへと急ぐ。
「あれか?やっぱ、生身の方がイイって?そういうコトなら、いつでも相手してやるぜ?」
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべているであろうシドが目に浮かぶ。
コップに注ぎ終わると、乱暴にハンドルを叩きつけ、水を止める。
「あ~~っ、もうっっ、いい加減にしてよっっっ!!!」
※次ページより、情熱編<R18>となります