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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




「どうだ、気に入ったか」


「気に入るも何も………とってもキレイだけど、これ何?」


「おい、いくら男経験少ねえからって、そんな純情なのかよ?」


「へ?」



男経験?

純情?



「バイブだ」



………。



は?

私は、ポカンとシドを見つめる。



「え、あの、今、なんて?」


「だから、バイブだっつってんだろ」


「えっと、マッサージ器ってコト、だよね?」


「肩凝り用とかボケんなよ。性感用だ」


「性、感………はぁっ!?これが?だって、バイブって………アレだよね?いわゆるオトナのオモチャっての。普通は、その、なんか、あの男の人のモノそのまんま、みたいな、グロテスクなヤツでしょ?」


「お前、そんな貧相なのしか使ったコトねえのかよ」


「な………っ、バイブなんて使うわけないでしょっ!!!!」


「よっぽど『ラブグッズ』ってヤツに偏見持ってんだな」


「偏見って………あのねえ」


………頭が痛くなってきた。

どうして、こういう発想になるんだろう?



首を傾げつつも、手元の箱の中身から目が離せない。

端が花びらみたいにカットされた説明書をつまみ、文字に目を走らせる。

『バイブレーターラビットタイプZALO Ichigo ストロベリーピンク。ZALOのテーマは、ベルサイユ。夢のように美しくて、甘い蜜たっぷりの庭園にインスパイアーされた美しいトーイブランドです』


うん、確かに。おとぎ話のような物語の世界観がある。







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