• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




「シドの後つけてた、あの人にやられたの?」


「いや。けど、おそらく、ヤツの一味だろうな」


「狙われるような心当たりがあるの?」


「俺を煙たく思ってるヤツなんざ、五万といるからな」


「だからって、刺すなんて」


「脅しのつもりでナイフ振り回してっから、お前に刺す度胸なんかねえだろって言ってやったら、逆上しやがった」


「どうして、そういう挑発をするのよ!?」


「仕方ねえだろ、そういう性分なんだ」



シドは、フウッと息を吐き出す。



「ごめん、しゃべるの辛いよね?」


「こんな傷、たいしたことねえ。巻き込んじまって悪かったな」


「ううん。シドが無事でよかった」



ケガをしているせいか、シドの口調はおとなしく、物腰が柔らかい。

なので、私も素直な思いを口にしたのだ。



「かわいいこと言うじゃねえか。怪我してなかったら、今すぐ抱いてやるとこだがな」


「だ、抱いてやるって………バッカじゃないの!?」



前言撤回。やっぱり、いつものシドだ。

そう思いながらも、普段の調子のシドに安心する。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp