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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




~お祝い~





シーツの擦れる音がして、ビクリとする。

静かな広い部屋に、そんな小さな物音さえ、妙に響いた。



シドが、目を覚ましたようだ。



私………いつのまにか寝ちゃってたんだ。



夜明けには、まだ遠い。

かすかに雨の音が聞こえる。



起き上がって、シドの方へと向かう。



「大丈夫?」


仰向けに寝ているシドが、なぜか小さく見える。

キングサイズのベッドだから、そう見えるのかな。

いつも獰猛な光を放っている瞳が、怪我のせいで弱々しく映るからだろうか。



「なんで、お前がいるんだ」


「なんでって」



シドは、横目で私を睨みつけ、自分の身体に巻かれた包帯に手をあてる。



「お前、じゃねえな………ロベールか」



私は、黙って頷く。



「ってことは、ジルも知ってるんだな」


「ジル教頭には、知らせてないよ」


「けど、いずれ耳に入っだろ」


「え、そういうものなの?」


「そういうもんだろ」



………ジル教頭に知られるって。それって、かなりマズイ。



「ジルじゃなきゃ、誰に頼ったんだ?」


「ルイ」


「あ?アイツに?どういうことだ」



私は、ここまで来た経緯をシドに話して聞かせた。

カフェの店主に、この隠れ家の場所を教えてもらったこと。ルイに電話をして、ロベール先生が治療に来てくれたこと………。







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