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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




ロベール先生が、手際よくシドの身体に包帯を巻きつけていく。



「今、麻酔で眠っているだけだから心配ないよ。でも、できれば、マイン先生に付き添っていてほしい。俺は、すぐ学園に戻らないといけないんだ」


「もちろん、います」


「そう、ありがとう。マイン先生の外泊届けを出しておくね。明日、また来るよ」


ロベール先生は、後片付けを済ませると上着を羽織り、玄関へと向かう。


「大変だったね。こんなに汚れて………マイン先生も頑張ったね。キッチンの奥にシャワーがある。タンスにタオルやTシャツとか入ってるはずだから、好きに使うといいよ」


「ありがとうございます」


勝手知ったるって、感じの口ぶり。

そういえば、ルイも青い屋根のって、すぐ出てきた。

皆、ここがシドの隠れ家って知ってるんだね。

つまり、シドが学園の特命を受けていることも知ってるってことだよね?



聞きたいことは、山ほどあった。

けれど、急いで帰ろうとしているロベール先生を引き止めるわけにはいかない。

明日もまた来てくれるんだし、その時でも遅くはないか。



ドアを開けると、シトシトと雨が降っている。



「これ、借りていくね」


傘立てにある三本の傘のうち一本を手に取り、ロベール先生は、帰って行った。







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