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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第4章 ピアノレッスン~シド~




~焦り~





―――バタンッ。



大きな音をさせて、ドアが無造作に開け放たれる。



………ルイが、戻ってきた?

一瞬、そう思ったけど。

驚いて顔を上げると、そこには険しい表情のシドの姿があり、そのまま部屋に入って来る。

勢いのついたドアは、音を立てて閉まり―――。



「これは、何だ」



シドは、持っていた紙の束を突きつけて来る。

戸惑いながらも、それを受け取る。



「………楽譜?」



「んなの、見りゃ俺だってわかる」

「え、あれっ、これ、ルイの………っ、なんでシドが持ってるの?………ちょっと、シド!ルイに、何か言ったでしょ?」

「………こっちが、質問してんだ。いいから、答えろ。この楽譜は、どこから出てきやがった?」

シドのあまりの剣幕に………私は、後ずさりしながら、ゆっくり答える。

「………ウィルツに行った時、もらったの」

「もらった?誰に?」

後ずさった分だけ距離を詰められて、なぜだか胸さわぎがした。







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