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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




「それくらい、めかしこんでいけ。決まりだな」


………勝手に決めないでほしいっ。一式買ったら、破産しちゃうよ~っ。


「これも着てみろよ」


そう言ってシドに渡されたのは、ブルーローズのシックな大人っぽいワンピース。

今着ているのよりもおとなしめな、普段にも着れそうなデザイン。

これくらいなら、私でも買えるかも。

試着室でコッソリ値札をチェックして、袖を通す。


「どうかな」


「思ったとおりだ。これ着ていく。他のは包んでくれ」


「かしこまりました………失礼致します」


店員の一人が、私の襟首の値札を外す。



えっ、えっ?

何、何?どうなってるの?



呆然としている私をよそに、店員達は、テキパキとさっきまで着ていた私の服を畳み、試着したワンピースや靴を包んでいく。


「待って、シド。私、あれ、買うなんて言ってないし。しかもこの服、値札切られちゃったんだけど!?」


「買ってやる」


「は?いやいやいや、そんなのダメだよ!買ってもらう理由ないし。猫缶だって買う余裕ないんでしょ?それに、これ全部で、いくらすると思ってるの?バカなの?」


「バカって………お前な。金くらい持ってる。学園から、たんまり報酬もらってっからな」


「あ」


それって。

昨日、学園長室に呼ばれたこと、シドは知ってる?

………ジル教頭の手下だもんね、知ってるわけか。



「ねえ、シド。話したいことがある」


「そのようだな」







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