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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




そうして、入ったのは、オシャレで高級感漂うブティックだった。



「いらっしゃいませ」



優雅な仕草の店員に軽く手を上げるシド。店員と顔見知りのようだ。



他の女の人も、ここに連れて来たりしてるのかな………なんて勘ぐっちゃう。

………っと、なんで、そんなこと気にしなきゃいけないの?

私には、関係ないっ。



気を取り直して、明るい店内をゆっくりと歩き回る。

きらびやかなドレスの数々に、目を奪われる。

ズラリと並んだドレスの一枚を手に取る。

柔らかいブルーにキラキラ輝くビジューを散りばめた豪華なシフォンワンピース。



あ、これ、素敵。

けど、ちょっとオシャレし過ぎだよね。

というか、その前にお値段が無理だと思う………と、値札を見て、急いで手を離す。

け、桁が違うっ。

このお店では、買い物できないよぉ。

シドを目で呼び寄せる。



「なんだ、それがいいのか。試着してみろよ」


「あ、いや、そうじゃなくて………」


「これに合う小物を見繕ってくれ」


店員に声を掛けると、試着室に服と私を押し込む。



ちょっとぉ、強引なんだから。

ま、でも、着てみるだけなら、いいかな。

私は、ウキウキと着替える。

用意してもらったアクセサリーも身につけ、試着室のカーテンを開ける。


「とてもよくお似合いです」

「悪くねえ」


店員とシドの声が重なる。



「でも、ちょっと気張り過ぎるかな~って」


いかにもお買い上げ的な雰囲気に焦りながら、ニッコリしてみる。







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