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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




~等価交換~





二時少し前。

けれど、私は今、シドとの待ち合わせ場所の校門へと急いで走っている!



と、いうのも。

校門に寄りかかる人影があって。

もうすでに、シドが待っていたのだ―――!



「どうしてっ、そんなに、早い、の?」


私は、息を切らして途切れ途切れに声を振り絞る。


「俺は、時間は守る。つうか、まだ時間前だ、慌てんな………なんだ、いつもの教師服かよ」


シドは、私を上から下までジロジロと無遠慮に眺める。



「だって」


これでも、昨夜、悩んだのにっ。

あんまり、オシャレするのもどうかと思って、無難なブラウスにブルーのギンガムチェックのフレアスカートというシンプルなコーデに落ち着いたのだ。



「もっとデートらしい格好してこいよ」


「デ、デートなの?」


「男と女が二人っきりで出かけたらデートだろ。行くぞ」



………そんなこと、考えてもいなかった!


「その髪はカワイイじゃねえか。ネコみてえ」



毛先を外ハネにして、頭の上で二つにクルリと束を作ったアレンジヘアにしてみたのだ。



カワイイって………。



顔を赤らめている私を置いて、さっさと歩き始めるシドに、慌ててついて行く。



「どっか行きてえとこあるか?」


「あのね、服を買いたいんだ」


「デートらしい服に着替えてえってことか?」


ニヤリと笑うシド。



「そうじゃなくて!明日、音楽会に行くから、その時の服を買おうと思って」


「ルイの演奏、聴きに行くのか」


「シドは行かないの?」


「そんなの行くわけねえだろ。じゃ、ついて来いよ。いい店連れてってやる」







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