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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




学園長室を出て、静かな校舎をどこへともなく歩いて。

誰もいない階段の一番下に、ペタリと座り込む。



私って何なんだろう。

教師って何?

ただ、勉強を教えていればいいの?

ジル教頭は、『生徒の意見、要望、相談は個別に聞き入れ、どんな時でも親身に接する事』って、最初の時言ったよね。

………あ、シドは、生徒じゃないのか。

だから、これ以上、接触するなって?

なんか、納得いかないなあ。



フウッ。



盛大に、ため息をついてみる。



「マイン先生?」



えっ。

階段の上から、声―――。



慌てて立ちあがって振り向き、上を仰ぎ見る。



あ、ロベール先生、だったかな。



「ごめんね、驚かせちゃったかな」


ゆったりとした物腰の優しい笑顔。

品格のある大人な雰囲気のロベール先生は、ゆっくりと階段を降りてきて、私の横に立つ。



「ちゃんと話すのは初めてだよね。俺は、ロベール=ブランシェ。美術専科の教師だよ。学園長に呼ばれたのは、マイン先生だったんだ」


「はい………」


「ジル教頭が、ああして職員室の前に立っている時は、決まって誰かが学園長に呼び出しを受けた時だからね。何かキツイこと言われたのかな」


初めて話す相手だというのに、ロベール先生は、独特の雰囲気があって頼りになりそうで、何でも話してしまいそうになる。

誰かに聞いてもらいたいという思いに、かられているのもあるけれど。

それでも、シドのことは話せないので、慎重に口を開く。







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