第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~
~呼び出し~
キンコンカンコン~ ♪
「はい、じゃあここまでをレポートにまとめて、来週月曜に提出のこと!」
「えー!」
1年1組の教室では、帰り支度を始めた生徒達からのブーイングの嵐が巻き起こる。
「マイン先生~、週末に宿題出すと皆から嫌われちゃうよ?」
ユーリが大きく手を上げて忠告してくる。
「嫌われ者、結構で~す。全員必ず提出するように!」
ブーブーまだ文句を言っている生徒達を尻目に、教室を出る。
一日の授業を終えて。
フウッと息をつきながら、廊下を歩き出す。
う~ん、今日も頑張った!
足取り軽く、職員室へと向かう。
角を曲がると、職員室の前にジル教頭が腕組みをして立っているのが目に入った。
と、私と目が合う。
その目つきは、鋭く細められた。
「お疲れ様で………」
「マイン先生、学園長がお呼びです」
強い口調に、私の挨拶は遮られる。
「学園長が?」
私は、驚いて足を止める。
「ええ、今すぐよろしいですか」
そう言って、私の前をサッサと歩いて行く。
学園長に呼ばれてるって………私、何かやらかした?