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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




クイクイッ。


ボールペンが、私の手の平を滑っていく………。

少し痛いけれど、おとなしく、されるがままでいる。

そうしていると、数字が書き込まれていく。



「電話番号?」


「ここに来る時は、俺に連絡してからにしろ」


「ん、わかった」



シドの電話番号か。

教えてもらえるなんて、なんか嬉しい。



シドは、ゴミ袋を担ぎ、軽く手を振って歩きだした。

私は非常口から校舎へと戻ろうとして。

スカートのポケットからスマホを取り出す。

手の平の番号を入力して―――。



トゥルルル、トゥルルル………。


三度目のコールで、電話がつながった。



『早速、何の用だ』


シドの面倒くさそうな声が、電話越しに聞こえる。


「これ、私の番号。代わりにエサあげてほしい時は、電話してきていいよ」


『そういうことなら、頼りにしてやる。じゃあな』


すぐにでも電話を切りそうな勢いのシド。



「あの、ね、シド………」


私は、慌てて言葉を繋げる。

明日、出かける約束って………覚えてるのかな?







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