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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




「黒崎が、犯人だと思ってるわけだ」


「だって、他にいないでしょ?」


「そいつはどうか知らねえが。黒崎に近づくのは、やめとけ。報酬払う気あるなら、俺が代わりに調べてやるがな」


「結構です」


シドは、空いた猫缶をビニール袋に入れ、片付け始める。

私も足元の缶を拾い上げ、シドに渡す。


「このゴミ、どこに捨てるの?」


「缶は、燃えねえゴミの日にキッチリ出してるから安心しろ」


「そうじゃなくて!この缶が見つかっちゃったら大変だなと思って」


「お前が心配することじゃねえ」


ゴミの袋をキュッと縛っているシドを見ていると………どこかで、こんなふうにシドと会ったことがあるような錯覚を覚える。



気のせいだよね?



と―――。

急に私の方に向き直る。



な、何?

えっ!?



ゆっくりと、こちらに向かって手を伸ばしてくる―――っ。



は?

嘘っ。

なっ………む、胸に………触られる?



「やめ………っ」



その手を振り払おうと、片手を上げた瞬間―――。



スッ。



白衣の胸ポケットから、ボールペンを抜き取られた。



「何、期待してんだよ」


ニヤリと。

シドが面白そうに笑みを浮かべる。



「き、期待したわけじゃ………ちょっと、何、勝手に人の物を………あっ」



グイッ。



突然、手首を掴まれ、引き寄せられる。

抵抗しようとする私の指先を掴み、手を開かせる。







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