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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




あ、けど。

猫とワル。

そういえば、定番のシチュエーションだよね。

雨の日に捨てられた子猫に傘を差してあげるっての、よくあるもんねえ。



いや、でも………。

まさか、ここで、本当にそういうマンガみたいなの、まのあたりにするとは思わなかった―――。





猫の頭を撫でながら、笑みを浮かべているシド。



ふーん。

猫相手には、優しい表情を見せるんだね。



猫達は、人懐こく足元にすり寄ってくる。

私もしゃがんで猫の背を撫でる。

わ、フワフワ。

野良猫にしては、毛並みが綺麗。

これも、シドがお世話してるからなのかな?



「こんなたくさんの猫の世話するの、大変でしょ?」


「世話なんかしてねえ。エサやってるだけだ」



喉を撫でると、ゴロゴロと気持ちよさそうに目を細める猫。



カワイイ~~ ♪



「で?さっきのは何だ?自分の身体を大事にしろ、とか言ってたよなあ?一体何と勘違いしたんだ?」


シドが、からかいの眼差しで、私の顔を覗きこんできた。



「あ、あれはっ」


「ヤクでもやってると思ってたのかよ?」


「だって!授業サボって、こんなトコでコソコソしてれば誤解されても仕方ないでしょ?」


「サボってんのは、そっちも同じだろ?いいのかよ、またジル教頭に説教くらうぜ?」


「残念でしたー。今の時間は、空き時間でぇっす!」


勝ち誇ったように言ってやる。







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