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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




あ………っ!


シドが、何か手にしている。

その、手にしている物の蓋?か何かを開けたようだ。



廃人!止めなきゃ!!!



「ダメ!」


思いっきり飛び出して、シドの手の中の物を奪う。



―――と、中身が宙を舞った。

そして、それらは、地面にぶちまけられた。



やった!

阻止成功!!



「は?おい、何すんだよ」


ギロリッ。



不意打ちをくらって、一瞬驚いた顔をしたかと思うと、すぐに鋭い形相に変わる。



う、シドが睨んでる………。



「あ、あのね、シド、気持ちはわからなくないけど、こういうのは良くないよ。ヤケになったり逃げちゃダメ。自分の身体をもっと大事にしなきゃ」


怯まずに言葉を紡ぐ。

ワルの心に響くように、一生懸命に伝えるんだ!

頑張れ、私!



「それに、勉強なら私が見てあげるよ。だから、一緒に頑張って、今年こそ卒業しよう!ね?」



何度も留年を繰り返してきたって、ルイが言ってた。

きっともう、いろんなこと諦めちゃったり、今更一生懸命やるなんてカッコ悪いと思っちゃってるんだろうね。



「今からでも全然遅くないよ。私、シドの力になりたいの!」



じっとこちらを見て、聞き入ってるシド。

少しは、心を揺り動かせたかな?



「………って、えっ、あれ?」







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