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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




………あれ?

この辺りに行ったと思ったけれど………やっぱり、気のせいだったのかな。

いつのまにか、辺りに生徒達の姿もない。





キンコンカンコン~ ♪



またチャイムが鳴り出した。授業が始まる。

でも次の授業は、空きだ。

だから、そのままシド探しを続けられる!

途中の教室を覗いていくけれど、どこも誰もいない。



んっと………こっちは、もう行き止まり?

あれぇ?

他には、何もない。

どこに行っちゃったんだろう?

キョロキョロと見回して。

非常口の扉を見つける。

外に出たのかな。



ドアノブに手をかける。



カチャリ。



ゆっくりと外へと足を踏み出す。

途端に、ギラギラと照りつける太陽。



眩しい―――っ。



ここ、裏庭かな。

その先は、樹々が生い茂る森となっている。

それは、ずっと遠くまで続いていて。

聞いたところによると、果樹園や畑もあるらしい。

………とにかく、敷地が広いんだよね。

校舎を一歩出ると、周りは草木に囲まれている。

と言っても、自然そのものではなく、人の手によってきちんと整備されてる感がある。

無駄に生えている樹々はないようだ。

隅々にまで手入れが行き届いていることは、少し見ただけで感じ取れる。

それでも、森には要注意だ。

前にクロードのペット、リアンが逃げた時に追いかけて行ったけど、うっかり迷子になりかけたし。

森に入っちゃったのなら、もう探しようがない。

諦めて、元来た道を引き返そうとする。







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