第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~
キンコンカンコン~ ♪
あ~、疲れた。
化学、苦手。
実験とか得意な方じゃないからな。
爆発起こすようなことは、さすがにやらかさないけど、薬品を扱う時は気が張る。
生徒達にも常に気を配っていないといけないし。
とりあえず、無事に終わってよかった。
科学の授業を終え、白衣をひるがえし、理科室を後にする。
しばらく歩いていると。
あ―――!
生徒達の人波の中から、シドの姿を見つけた気がした。
逢いたいって思ってた矢先だから、見間違えてるだけかも?
けど!見間違いじゃないかもしれない!
前向きに、そう思って。
私の足は、もうすでに勝手にシドの姿を追っていた。