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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




「学園長には、くれぐれもよろしくお伝え願いますよ」



何の話?

黒崎が、教頭になる?

ありえないでしょ!?



「ええ、では、失礼いたします」


電話が終わる―――っ。



私は、細く開けたドアをそのままに、そっと資料室を後にした。

電話の内容を聞いていたなんて知られたら、今度は何をされるか、わかったものではない。

奥の曲がり角に身を潜める。



おもむろに資料室から、黒崎が出てきた。

辺りをキョロキョロと見渡してから、職員室の方へと戻って行った。



黒崎の姿が完全に見えなくなってから、急いで資料を取りに行きながら、考える。

電話の相手は、誰だろう。

学園長によろしくってことは、学園長に近い人物。

『教頭の座は確約していただけるのですな』って、言ってたから、少なくともジル教頭ではないよね。

ジル教頭が辞めるから、その後任にって話なのかな。

なんでか、ジル教頭が辞めるとは思えないんだよね。ぴんとこない。

あ、でも私の知らない事情とかが、あるのかも。

黒崎は、どこかでジル教頭が辞めることを知って、次の教頭に自分をって、お願いしていたのかな?





キンコンカンコン~ ♪



予鈴が鳴り出した。

行かなくちゃ!



私は、足早に1時間目の授業へと向かった。







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