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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第26章 私立リアリン学園!9時間目~シド~




隠れてから、思う。

………あれ?隠れる必要なんてある?

だって、私はこの先の資料室に用があるんだし。普通に歩いて行って、黒崎と何かあったの?って、聞けばいいんだよ。

『マイン先生には、関係ありません』って、言われるのがオチだろうけど。

………そう思ったのに。

一度、隠れてしまったのに出て行くのもなあ。



と、すぐそばで急にピタリと足を止めるミシェル。

え………私に気づいた?

じっとこちらを見てるようだ。

けれど、少し首を傾げただけで、そのまま行ってしまった。



………よかった。

ほっとして、私も歩き出す。

資料室のドアを細く開けると、中から声が聞こえてきた。



誰かいる?

………あ、この声、黒崎!

そうだよね、黒崎は、こっちに向かって歩いて行ったんだから、いてもおかしくない。

けど、誰と話してるんだろう………。

とりあえず、私には気づいてないみたい。



「………はい、はい、ええ、こちらからお電話を差しあげるべきところを………ええ、とんでもございません」


………電話してる?

誰かから電話が掛かってきたようだ。



「………はい、ええ、ええ、もちろんです」


その馬鹿丁寧な、かしこまった受け答え。

相手は、よっぽどのおエライさんなんだろうな。



「では、教頭の座は確約していただけるのですな」


………え、今、なんて?

私は、一瞬固まる。

教頭の座?







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