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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第4章 ピアノレッスン~シド~




ピアノ室に向かっていると、曲がり角からやって来た人物に声をかけられる。



「マイン」



「ルイ!久しぶり」



ここで、ルイに会うという事は………。

「ルイが、パートナー引き受けてくれたんだね。忙しいのに、ありがとう」

状況に気づいて、先にお礼を言う。

「大丈夫、気にしないで」

ルイが、静かに微笑む。

そんなルイの表情を見て、ほっとする。

そして、思った。

―――最初からルイに頼んでいれば、良かったんだ………。





ピアノの前の長椅子に2人で腰掛けると、距離が近すぎて落ち着かない。

そんな私の様子をルイが察したようで………。

「ごめん、普通の椅子2つ借りて来ようか?弾きづらいよね?」

そう言って立ち上がろうとするルイに、慌てる。

「ううん、大丈夫。この曲、お互いの音近いから、この方が弾きやすいはず」

ルイの分の楽譜を手渡す。

じっと楽譜を見つめるルイの、伏し目がちの瞳と長いまつ毛に目を奪われる。



なんて、綺麗なんだろう………。



「聞いてはいたけど、難しそうな曲だね」

と、ルイが不意に顔を上げてそう言う。

「え、えっと………あ、うん、そうなんだよね」

見つめていた事に気づかれてはいないかドキドキしながら答える。



「とりあえず弾いてみようか」





こうして、私とルイは、レッスンを重ねていった。







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