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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第25章 私立リアリン学園!~ルイ~ 情熱編




「マイン先生、手足が同時に出てますよ」


「は?え?」


唐突に横から声をかけられて、慌ててそちらを見やる。

アルバートが通り過ぎざまに指摘していったのだ。



………本当だ、右手と右足が一緒に出てるっ!

恥ずかしい~~!

こんなとこ、絶対、ルイに見られたくないっ。



………違う方向から視線を感じるっ。

いつのまにか、すぐそこまでルイが近づいて来ていた。



へ、平常心、平常心!!!



ルイは、こちらを見るでもなく、スっと私の横を通り過ぎて行き―――。



「………」



ふわりと、ルイの香りだけが残る―――。

振り返ることもなく、去って行ったルイ。



でも、今………。



『放課後、音楽室で』



そう、囁かれた。

聞き間違いじゃないよね?



うわ~、うわ~~っ!!

ドキドキが、おさまらないよぉ。



『放課後、音楽室で』

ルイの言葉が頭の中で、リフレイン中~~~♪





それから放課後まで、落ち着かなくて仕方なかった。

時間が経つのが異様に長く感じられる。



やっと6時間目が終わると、心臓が飛び出そうなくらい鼓動が速まっていくのがわかる。

こんなこと、誰にも気づかれないようにしなきゃね。

早る気持ちをおさえ、こっそりとため息をつきつつ音楽室へと向かう。



今度こそ、本当に待ち合わせ。


『待った?』

『ううん、今来たとこ』


なんてっ。

想像しちゃうよぉ。







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