第25章 私立リアリン学園!~ルイ~ 情熱編
カラッ。
静かな音楽室。
当然だけど、ルイはまだ来ていない。
早過ぎだよね。
一人で浮かれて、何の気なしに、ここへ来てしまったけど。
………これで、よかったのかな?
ルイと私。
曖昧な、この関係。
―――確かめたい。
そう思ってるから、ここに呼んだんだよね。
ルイは、どう思っているのだろう。
そして、私は、どうしたいのだろう………。
廊下から、足音が聞こえてくる。
その音は、音楽室の前でピタリと止まり、曇りガラスに影ができる。
カラッ。
ゆっくりと戸が開き、そこにルイが現れた。
パタン。
戸を閉めると―――。
カチン。
鍵をかける音が、響いた。
「な、なんで、鍵閉めたの?」
戸惑う私に、近づいてくるルイ―――。
「こうしたかったから」
「え」
グイッと。
腕を掴まれたかと思うと、引き寄せられ、途端に唇を重ねられた。