第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
「それは、つまり、写真を貼った犯人を見つけるってこと?」
「うん。ねえ、こんなことするのって、黒崎しか考えられないよね?昨日の今日だし」
「可能性は高い」
ゆっくりと頷くルイ。
「そうでしょ?それなのに、ジル教頭は私の話を全然聞きもしないで、黒崎じゃないって言い切ったんだよ!」
「ジル教頭が?」
途端に、ルイの瞳が揺れ動く。
私は、そんなルイの微妙な変化に気づかず、続ける。
「しかも、犯人を探すなって。噂がなくなるまで堪えろって。ありえないでしょ?」
「犯人探しは、しない方がいい」
「は?どうして?」
あ、あれ?
なんか、さっきは、『可能性は高い』って、黒崎が犯人じゃないかって言う、私の意見に同調してくれたはずなのに?
流れ的に、私の意見に寄ってたよね?
「そんなことするヤツは、見つからないように用意周到だろうし。探ろうとすると、かえって危険だ」
「危険なことは、わかってるよ。あんな悪質な写真撮るような人だもん。だったら、余計に野放しにしてちゃダメでしょ!?」
「そうだけど。マイン先生に何かあったら困る」
「………そう言われても」
ルイに、ジッと見つめられている。
えっと………どうしよう。
目を、逸らせない―――。