第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
「べ、別に、ルイが困る必要ないでしょ?」
「あるよ」
私の勘違いでは、ない。
確かに感じる、二人の間に漂う甘い空気―――。
しばらくの沈黙の後、どちらともなく、顔が近づいていって。
すぐ、目の前にルイの瞳が迫ってる。
静かに、ゆっくりと、お互い目を閉じる。
そのまま、唇と唇が寄せ合って………。
サア―――ッ。
ほんの少し開いた窓から、風が吹き込んで、私の髪が風になびく。
めちゃくちゃに顔にかかる、髪。
「………っ」
同時に目を開ける。
………今、触れたのは、髪?
それとも―――。
※次ページより、情熱編<R18>となります