第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
「………確かに、私には関係ないことかもだけど………私は知りたいって思ってる。それじゃダメかな?」
絞り出すように言葉を紡ぐ。
少しだけ、声が震える。
「………」
「きっと、ルイが話さなくても誰かに聞いていろいろ知ることになると思う。けど、そんなふうに噂話のように知りたくない。ルイのことは、ルイの口から聞きたいんだ」
まっすぐにルイを見つめ続ける。
その瞳は、憂いを帯びて揺れている。
「私には王位継承とか難しいことは、わからないけど。そういうのって、本人だけの問題じゃないから、いろいろ複雑なんだろうけど。それでも、ルイがどうしてもって言うなら、私はルイの夢を応援するよ」
これだけは、言いたくて。わかってほしくて。
祈るような思いで、一気に告げた。
すると、ほんの少しだけど、ルイの顔つきが和らぐ。
「本当は、まだ迷ってる。どうすればいいのか、どうしたいのか………いつか、考えがまとまったら、マイン先生に話したい。聞いてくれる?」
「もちろんだよ!」
「うん。ありがとう」
ルイのその言葉に、キュウッと甘く締めつけられる。