第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
うっわ。
ルイって、こんなふうに笑うんだ―――。
ドキドキが止まらないよぉ。
それでも、目を逸らさずにいる。
そんなルイを、ずっと見ていたい………そう思ったから―――。
と。
ルイの真っ白な頬がほんのりと赤く色づく―――。
「そんなに見ないで」
「………あ、ごめん」
ルイにつられて、私まで頬が熱くなっていく。
そんな状況に、いたたまれなくなって口を開く。
「あ、ねえ、ウィスタリアってことは、カインとノアとも一緒だよね。もしかして、ルイも王位継承者だったりする?」
ピクリとまつ毛を震わせ、瞳を見開くルイ………。
―――その表情で悟る。
知られたくないことを、ズバリ、当ててしまったと。
でも、この学園にいるってことは、そういう可能性大だもんね。
なので、構わず続ける。
「王位継承者って何人いるの?」
「三人………俺が第一、カインが第二でノアが第三」
「第一王位継承者なら、ルイが王様になる可能性が高いってこと?」
「俺は、王になるつもりはない」
「なんで?」
「………」
答えたくない―――その、拒絶反応をはっきり感じられた。
ひるみそうになったけれど、畳みかける。
「他になりたい職業があるからとか?」
「それ、答える必要ある?悪いけど、俺の領域に踏み込んでほしくない。マイン先生には関係ないから」
あ………また、あの冷たい瞳。
ズキンと胸が締めつけられる―――。