第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
「それよりも………写真の件、聞きましたよ」
「あれは………っ」
「ええ、わかっております。以前も申し上げましたが、マイン先生のことは、すべて調べさせていただきました。ですから、噂はあくまで噂。しばらくは辛いでしょうが、堪えるしか術はありません。覚悟は、よろしいですか」
「覚悟って………このまま黙ってろって言うんですか?私、泣き寝入りなんかしません!」
「写真を貼りだした者を探す、とでも?」
「当然でしょ!?」
「これ以上、事を大きくしない方がマイン先生のためです。人の噂もなんとやら、と言いますでしょう?」
「いいえ、犯人を見つけます!!」
ふうっと、観念したかのように、ため息をつくジル教頭。
「では、一つだけ。マイン先生は、黒崎先生が犯人と思っていらっしゃるようですが、それは間違いです」
「え」
「ですから、黒崎先生に、いらぬ疑いの目をかけぬように」
「………どうして、違うと言い切れるんですか」
「違うものは、違うとしか言いようがありません。この話は、ここまでにしましょうか。次の授業がありますよね」
「………授業には、行きます。けど、この話を終わらせるつもりはありませんのでっ」
私は、捨てゼリフを残して、次の授業へと向かった。