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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~




5時間目の授業が始まった。

自由曲も決まり、合唱コンクールの練習は順調だ。

指揮担当のカインを中心に生徒達が自主的に進めていくので、私は時折指示を与えるくらいだ。

指揮と伴奏の息が合っているのか、よくまとまっていていい感じだ。

ピアノを弾くルイは、そこだけスポットライトを浴びているかのように輝いていて、美しい音色を奏で続けている―――。

ホウッと、ため息をついてしまうくらいの幻想的な光景だ。





キンコンカンコン~ ♪



6時間目終了のチャイムが鳴る。

あっというまの二時間だった。



「気をつけ、礼。ありがとうございました」


学級委員のカインの掛け声と共に全員で挨拶を終えると、生徒達は教室へ、私は職員室へと戻る。



職員室に入ると、私はすぐにジル教頭へ自由曲を提出しに行く。



「2年1組の自由曲は決まりましたね。候補の楽譜は、資料室に戻しておいてください」


「はい」



にこやかに返事をして。



ん?

残りの楽譜って、どうしたっけ?

ハタと気づき、手元を見る。

持ってないや。

………ってことは、音楽室に置きっぱなしかも!

私は、ジル教頭に悟られないよう、軽くお辞儀をして、音楽室に向かった。



他のクラスもあの中から自由曲を選ぶから、早く戻しておかなきゃいけないよね。

確か、ピアノの横に置いたままだと思うんだよね………。







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