第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
「これは、どうかな?ルイ、弾ける?」
「うん、大丈夫。それも候補に入れよう。男子の方が人数多いから、こういう力強い曲もいいと思う。それか、逆にソプラノが際立つような曲………これとか。こういうテンポの早い曲も皆が好きそうだ」
真剣な横顔。
ルイは、いろんなことを考えながら、曲を選んでくれている。
感情のないお人形―――。
ルイのことを、そんなふうに言う人もいるけれど。
そんなことないって、わかった。
熱い感情を内に秘めていて。
ルイが優しくて強い人だって。
少しだけど、ルイの心に触れた気がした。
………そう思っても、いいよね?