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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~




………えっと。

な、何が起こってるんだろ。

頭の中がパニック寸前―――。



「泣きたかったら、泣いてもいい………見てないから」


頭の上で、囁くようなルイの声が響く。

ふわりと香る、ルイの匂いにドキドキしながらも。

キュッと目を瞑ると、両の目からは、溜まっていた涙がポロポロとこぼれ出してしまった………。



ルイの手が、そっと髪に触れる。

その仕草は、あまりにも優しくて、心地いい―――。



このまま、こうしていたい―――そう思いながら、ギュッと唇をかみしめる。

慌てて、ルイの胸を押し返して、両手で涙を拭う。



「落ち着いた?」


ルイが、私の顔を覗き込んでいるのだけど、目を合わせられないっ。

コクコクと頷くのが精一杯だ。



「黒崎には、気をつけて。二度とマイン先生に手出しできないように、もう一回クギ刺しておくけど」


ルイらしからぬ物騒な言葉に、驚いて顔をあげる。



「クギ刺すって………何するの?」


「マイン先生は、心配しなくていい」


「………」



ルイのイメージにそぐわないような強い口調に押されて、それ以上言葉を紡げなくなってしまった。







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