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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~




「やめて、ルイ。私は、何もされてないから。これ以上は………」


我に返った私は、ルイの腕を軽く引く。



「本当に?」


ルイは、鋭い目つきで、真っ青な顔つきをした黒崎に問う。



「ほ、本当だ。私は何も………う、ぐ………」





バンッ!!


棚が、大きく揺れて。

もう一度、黒崎を強く叩きつけるルイ―――。



「………次は、ないから」


低く鋭く、そう言うと、黒崎から手を離す。



ゴホ、ゴホ………ッ。

苦しそうに咳こみながら、逃げるように資料室を後にする黒崎。



資料室に、しんっとした静けさが戻ってきた。

そして、ルイが、私に向き直る。



「大丈夫?」


「う、うん」


「本当に何もされてない?身体に触られたとか………言いづらい?」


「それは、ない。ただ、ちょっと言われただけで………」


どこまでも青く澄んだルイの瞳に見つめられて、目を伏せる。

溢れそうになった涙を堪える。

けれど………。

まばたきをした瞬間、ポロリと、一粒の涙が落ちてしまった。



「マイン先生が嫌だと思った時点で、犯罪に値する。ジル教頭に報告した方がいい」


「ううん、もう平気だから………」



そう言って顔を上げると、ルイの心配そうに揺れる瞳がすぐそばにあって。

トン、と。

軽く肩を押されたかと思うと、次の瞬間、私はルイの胸に顔を寄せていた―――。







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