第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
職員室で、購買で買ったパンをあっという間に食べ終えて。
なんか時間経つのが遅く感じられるのは、気のせいかな?
………ここで、こうしてヤキモキしていても仕方ない。
手持ち無沙汰なのもなんなので、立ち上がって資料室へと向かう。
資料室に行くのも初めてだから、先に行ってどんなか見てみよう!
校舎の外れにある資料室。
カラッ。
資料室の扉を開けると、教科ごとにズラリと棚が並んであって、先が見通せない。
奥行があるようだから、かなり広いんだろうな。
キョロキョロ………。
辺りを見渡して、『音楽』の棚を探す。
と―――。
奥の方に、人の気配が感じられる。
あれ、ルイ、もう来てるのかな?
「ごめんね、待たせちゃって………あ、と、ごめんなさい」
人影がチラリと見えてすぐ、ルイだと思って思わず声を掛けてしまったけど。
そこに立っていたのは、キッチリとした紺のスーツを着ている男の人だった。
………えっと、黒崎先生、だったかな。
黒すぎる髪を乱れのないオールバックにしていて、今どきな感じがないんだけど。
年配の人って、こんなもんかな。
それにしても………目つきが気になる。
細い三角な瞳が、人相悪く見えるんだよねえ。
人を見かけで判断しちゃいけないんだろうけど、どうひいき目に見ても、いい印象は持てない。