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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~




「資料をお探しですか、マイン先生?」


奥からこちらへ歩み寄って来る。

なんとなくだけど、近づいてほしくないと思っている自分がいる―――。



「いえ、合唱コンクール用の楽譜を取りに来ました」


「音楽の棚はこの奥ですが、コンクール用の楽譜なら一番手前の行事用の棚にありますよ」


ニコリとして、入口の方を指差す。



………なんだ、普通に親切。

ちょっとホッとして。



「ありがとうございます、黒崎先生」


「黒崎先生、ですか………私は、今学期から主任に昇格したんですがねえ」


「あ、そうだったんですか」


「おや、ご存知ないのですか。ああ、そうそう、マイン先生は、始業式にいらっしゃらなかったようですね。寝坊と聞きましたが、最近の若い方は気楽でよろしいですな」


「………」



―――なんだろう。

片方の口角だけ上げた、薄い笑みを浮かべているのを見ていると、違和感を覚える。



多分、絶対、この人と話すのは、これが初めてだと思うんだけど。

なんだって、こんなに突っかかり口調なわけ?

私、何かした?



あ………これが、いわゆる『新人いびり』ってこと?



「聞けば、フーゾクで働いていたそうですね?メイド風のイメクラだそうで?」


黒崎が、ニヤリとイヤらしい笑みを浮かべて、近づいてくる―――。



「違います。そんなのただの噂です」


私は、強い口調で否定する。

………この人、何が言いたいんだろう?







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