第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~
キンコンカンコン~ ♪
4時間目の終わりを告げるチャイムが鳴る。
来月に行われる合唱コンクールに合わせて特別時間割になっていて、5、6時間目の授業も私が2年1組の担当だ。
なので、ここで連絡事項を告げる。
「午後の授業は、来月に行われる合唱コンクールの練習をするので、音楽室に集合してください。資料室に課題曲と自由曲の楽譜が届いているので、ピアノ伴奏の人は、昼休みに取りに来てください。その時、自由曲の候補を選んでほしいので、少し早めに来てもらえますか?私もなるべく早く行くようにするので」
あ、そうだ。確認しとこ。
「このクラスの伴奏担当は誰ですか?」
「はい」
すっと手を上げたのは、ルイだった。
透き通ったブルーの瞳が、まっすぐにこちらを見ている―――。
ルイが、ピアノ伴奏するんだ。
………ルイとピアノって、あまりにも似合いすぎるっ。
午後の授業が楽しみだなあ。
と、その前に。
昼休みにルイと資料室で………って、なんか待ち合わせみたいだよね?
………いやいやいや、何考えてるのよ!
落ち着け、私!
パンパンッと、両頬を軽く叩いて、頭をフルフルと振る。
けれども。
ソワソワしちゃって、どうにもならない~~っ!!!